“ラジオ女子”牽引 聴取率上昇の兆し 中学生反響「手応え」(産経新聞)
しばらく低迷していたラジオの聴取率が、10代を中心とした若者の間で上昇の兆しを見せている。牽引(けんいん)役は女子中学生だ。好きな音楽やタレントをとことん追いかけるこの世代特有の情熱が、テレビやインターネットだけでは飽きたらず、ラジオにまで進出しているようなのだ。(佐久間修志)
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ビデオリサーチの首都圏ラジオ調査によると、ラジオの個人聴取率(週平均)の学生(中高大学生)平均は、ヤングタイムと呼ばれる午前0〜5時で、平成13年10月の2・5%からじりじりと下降。17年からの5年間は、1・7%と1・0%の間を行ったり来たりしている。
21年10月は、1・7%と回復したが、ここで特筆すべきは中学生の数値。0・3%から1・9%と、1・6ポイントも回復し、13年をも上回った。高校生と大学生がそれぞれ0・1ポイント、0・4ポイントしか回復していないのと対照的だ。
現場が強調するのは女子中学生リスナーの存在だ。中高生に人気のTOKYO FM「スクール・オブ・ロック!」の森田太プロデューサーは「秋口から急に番組のネット掲示板の登録者が増えた。多くは14、15歳で、特に女の子の書き込みが目立つ」と明かす。
文化放送の若者向け番組「レコメン!」でも、人気お笑い芸人、U字工事の罰ゲームを募集したところ、中高生から30分で約500件のケータイメールが寄せられた。大半が女子からという。大河原聡編成部長は「聴取率のいい番組を見ると、女の子が聞いてくれている印象」と話す。
こうした女子中学生は、好きなタレントや、音楽を追いかけるうち、ラジオに行き着いたとみられる。特に最近は、ネットでアイドル情報を検索するうち、ラジオ番組の存在を知るケースが多いという。
自らもラジオ好き中学生女子だったという漫画家のしまおまほさんは「中学生の女の子は、好きなタレントの情報はなんでもほしいという世代。ラジオの“ちょっと背伸びした感じ”もプラス要因」と分析する。
ただ、「中学生にラジオの聴取習慣が出ていると考えるのは早計」と、電通ビジネスデザイン・ラボの大越いづみ室長は慎重な見方を示す。「中学生女子はまだ、自分の好きなコンテンツをピンポイントに追っている段階。ラジオ局がこうしたリスナーを引き続き捕まえられれば、ラジオ回帰が進む可能性も十分ある」と話している。
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ビデオリサーチの首都圏ラジオ調査によると、ラジオの個人聴取率(週平均)の学生(中高大学生)平均は、ヤングタイムと呼ばれる午前0〜5時で、平成13年10月の2・5%からじりじりと下降。17年からの5年間は、1・7%と1・0%の間を行ったり来たりしている。
21年10月は、1・7%と回復したが、ここで特筆すべきは中学生の数値。0・3%から1・9%と、1・6ポイントも回復し、13年をも上回った。高校生と大学生がそれぞれ0・1ポイント、0・4ポイントしか回復していないのと対照的だ。
現場が強調するのは女子中学生リスナーの存在だ。中高生に人気のTOKYO FM「スクール・オブ・ロック!」の森田太プロデューサーは「秋口から急に番組のネット掲示板の登録者が増えた。多くは14、15歳で、特に女の子の書き込みが目立つ」と明かす。
文化放送の若者向け番組「レコメン!」でも、人気お笑い芸人、U字工事の罰ゲームを募集したところ、中高生から30分で約500件のケータイメールが寄せられた。大半が女子からという。大河原聡編成部長は「聴取率のいい番組を見ると、女の子が聞いてくれている印象」と話す。
こうした女子中学生は、好きなタレントや、音楽を追いかけるうち、ラジオに行き着いたとみられる。特に最近は、ネットでアイドル情報を検索するうち、ラジオ番組の存在を知るケースが多いという。
自らもラジオ好き中学生女子だったという漫画家のしまおまほさんは「中学生の女の子は、好きなタレントの情報はなんでもほしいという世代。ラジオの“ちょっと背伸びした感じ”もプラス要因」と分析する。
ただ、「中学生にラジオの聴取習慣が出ていると考えるのは早計」と、電通ビジネスデザイン・ラボの大越いづみ室長は慎重な見方を示す。「中学生女子はまだ、自分の好きなコンテンツをピンポイントに追っている段階。ラジオ局がこうしたリスナーを引き続き捕まえられれば、ラジオ回帰が進む可能性も十分ある」と話している。
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2010-01-08 17:02
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